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狂犬病予防注射は大切です

2013/04/12
死者55000人。
これは世界における狂犬病での年間死亡者数です。少ない?多い?この数字をどう捉えるかは個人によって異なると思いますが、私は多いと考えます。幸い、日本には現在狂犬病は存在しないということになっています。日本から狂犬病の発生がなくなって半世紀以上が経ち私たち獣医師をはじめほとんどの方が狂犬病の動物をみたり、感染した人間の患者さんを見たことがありません。数年前にアジアで感染し、帰国後発症し死亡された患者さんが発生しました。その時は少し話題になりましたが、すぐに忘れさられました。
日本人は狂犬病に対して完全に「平和ボケ」の状態ではないでしょうか?
現代社会の海外との物流や人の動きをみると、いつ海外から病原体が侵入するかわかりません。もし・・・国内に侵入してしまったときに蔓延を防止するのは常日頃のワクチン接種しかないのです。

ダニの駆除は定期的に・・・

2013/04/10
最近、人でダニが媒介する病気が報道されております。このダニは犬や猫によく寄生するマダニと同じものです。この病気はずいぶん前からあったのではないか?と推測されていますので、過剰に反応する必要はないと思いますが、ペットのノミ・ダニの駆除は定期的にした方がいいですね!
当院は地理的に山間部に位置しますので、ダニ媒介で重度の貧血を起こすバベシア症の犬が多くやってきます。症状がひどい犬では輸血が必要になる場合もあります。今のところほとんどの犬が助かっていますが、治療してもらう方も治療する側も大変厄介な病気ですので「予防」が肝心です。

フィラリア予防のシーズンです

2013/04/08
当院では5月から12月までをフィラリア症のコアシーズンとしています。そのほか飼い主さんの希望により年中投薬、コアシーズンの前後数か月長く投薬される方がおられます。ご自分がお住まいの環境に応じて対応していただいております。多くの方が、毎年投薬前に血液検査により感染の有無を確認されますが、コアシーズンの予防で今のところ感染は見られておりません。今は、多くのメーカーから色々な剤形の予防薬が販売されていますので使いやすいものを選択していただけるようにしています。今シーズンから1年間持続性のある注射剤も販売されました。当院では、今年患者さんにアンケートをとって希望者が多い場合は来シーズンから導入を検討予定です。
どんな形でもとにかく予防を実施していただきたいと思います。南九州の田舎という土地柄だと思いますが、毎年数えきれないほどのフィラリア症の犬がやってきます。ほとんどが末期に近い状態です。都会ではあまり見なくなったと聞きます。まだまだ、啓蒙活動が足りないと反省するばかりです!
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