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時間外診療

2013/05/29
当院は診療時間外での対応も実施しています。と言っても夜間専門病院ではないので夜間も日中のように診療しますということではありません。やむを得ない急患のみの対応です。

先日、昼間にかかりつけの病院で診察を受け夜中に状態が悪化したので診てくれと言う電話がありました。状態を伺うと日中の診察で入院が必要ではないか?と思うような状態でした。このような場合は、かかりつけの病院にまず連絡すべきで、状態からして日中の受診の際に急変や状態の悪化の時の対応を病院側と飼い主さんで話し合うべきです。みんな大切に飼っているペット故に夜中でも電話してくるのは理解できます。

だからこそ常日頃かかりつけの病院と緊急時の対応について話し合っておくべきなのです。飼い主さんからすれば1対1の関係ですが、獣医師からすると1対複数の関係になりますので飼い主さんから担当医にしっかり相談しておくべきです。
と言う話をしていたら、一方的に電話が切れました!

たぶん診察をしてもこのような対応をされる方とは信頼関係を築くことができずトラブルの原因になったのではないか?と不愉快になりました。

困った時だけ都合のいいように診察を依頼されるのは本意ではありません・・・

健康診断

2013/05/17
今日、町で行われる健康診断を受診しました。もちろん「私の体」のことです!
一般的な血液検査、肝炎検査、大腸がん、肺がん、胃がんを受けました。ちゃんとした検診は今回が初めてでした。

最近は何日も夜間往診や夜間の急患などが続くとやたらと疲れが残るようになってきました。年齢的なもの?と自分で勝手に思い込んでいますが、もしそうではなくどこかが悪くて・・・。と心配になることも。

日ごろ、ペットには健康診断を勧めておきながら、自身は自己判断!
いや~~、恥ずかしい限りです。

同意書は必要?!

2013/04/30
先日、ウサギさんが来院しました。とてもおとなしいうさぎさんでしたが、症状が重くて全身麻酔が必要になり飼い主さんに「全身麻酔」の必要性を説明して麻酔下で処置を行いました。

説明の時に非常に不安そうなお顔でした。処置が終了して病状等を説明している際に先日別の病院を受診したところやはり全身麻酔をかけなくては・・・と言われ「麻酔の同意書」を求められたそうです。このことで飼い主さんは「麻酔は同意書が必要なほど危険な処置」という印象を受けたようでした。それで不安そうな顔をしていたんだと後になって気づきました。

当院でも以前半年くらいでしたが色々な処置のたびに「同意書」を書いてもらっていました。
しかし、病院側としては”責任逃れ”のような気がして、また飼い主さんにとっては”同意書が必要なほど危険な行為?”、”何かあったら訴えるとでも思われているの?”という不信感がお互いにありました。

そこで、病院と飼い主さんの信頼関係をしっかり築き、十分な説明を行ったうえで処置を行うことで「同意書」を廃止しました。「同意書」がないことでトラブルになる可能性はあると思います。

しかし、「同意書」があるから病院はすべての責任を逃れるということもありません。

お互い信じ合うことが大事!という結論に達しました。

狂犬病集合注射で思うこと

2013/04/23
毎年この時期には狂犬病の集合注射が実施されます。時間を決めて各会場を巡回するものです。私にとってはこれが非常に憂鬱でなりません。
・犬の日常の健康状態を知らない方が連れてくる
・飼い主が犬を制御できない(しっかり保定することができない)
・非常に狂暴な犬
・病気の犬でも連れてくる
・1会場に複数の犬が集まるため犬たちは大興奮し、安静を保てない
などなど。特に大変なのは犬の一般状態を知らない方と狂暴な犬です。本当に注射して大丈夫???と思う犬も少なくなく、躊躇していると飼い主さんからは「せっかく連れて来たんだから、何でもいいから、どうなってもいいから打ってくれ!」と怒鳴られるし・・・
もう少し、動物病院でも同じ金額で注射できるということをPRしてほしいと思う。
明日の午後が憂鬱だ!!!

農薬による中毒

2013/04/17
暖かさに伴って庭先や道端の雑草も勢いよく伸びてきました。これから先、雑草に除草剤をまいたり、庭木や鉢植えに殺虫剤を散布する機会が増えます。これによって皆さんの大切なペットが散布された草木や農薬等の容器を舐め中毒を引き起こす事故が増えます。一番安全な方法はペットが触れないように散布した区域を避けることや容器をすぐに片づけることです。しかし、不幸にも舐めてしまった時には、少しでも早くかかりつけの病院に連絡をして対処方法や指示を仰ぐことが重要です。連絡の際には何という商品を舐めたのかを告げると病院ではそれに対する解毒剤を準備し患者さんの到着を待つことができます。最近では農薬の容器ラベルに解毒剤の名称が記載されているものもありますので、慌てずに行動しましょう。わからなければ病院を受診時にその容器を持参するものよいと思います。
ペットの身の回りには意外に危険なものがたくさんあります。
農薬・除草剤・中毒性植物・蛇・ムカデ・・・・